終末期心不全患者様の生活と訪問診療について
こんにちは、ホームケアクリニック麻生の院長、井尻学見です。当院では、終末期心不全患者様の生活と終活をサポートするため、訪問診療を行っています。今回はその取り組みについてご紹介します。
当院の診療体制は、医師、看護師、リハビリスタッフ、事務スタッフで構成され、24時間体制で患者様に対応しています。訪問診療では、問診や視診、触診、聴診を重視し、必要に応じて採血検査、ポータブル心電図、ポータブルエコーを使用します。また、在宅で使用可能な医療機材として、人工呼吸器、在宅酸素、持続点滴などの設備も整えています。
リハビリスタッフは、患者様が歩ける時期からベッドでの生活を余儀なくされる時期まで、切れ目なく身体機能を維持できるよう、心不全症状と体調に合わせたリハビリメニューを提供しています。
具体的な事例として、80代の患者様は肺がんと慢性心不全を患いながらも、自宅での療養を希望されていました。退院当初は心不全の急性増悪が見られましたが、尿道カテーテル留置や利尿剤の連日投与を行い、在宅リハビリ(歩行練習や、むくみを取る下肢マッサージなど)を続けることで、数か月にわたり自宅療養が可能となりました。
終末期心不全患者様の生活には、医学管理だけでなく、日常的な身体機能維持のためのリハビリも欠かせません。当院スタッフは一丸となって患者様の生活とその質をサポートしています。訪問診療をご希望の方は、ぜひ当院までご相談ください。皆様が安心して過ごせるよう、全力でサポートいたします。