訪問診療×訪問歯科×リハで支える在宅医療
こんにちは、ホームケアクリニック麻生の院長、井尻学見です。
当院では、11月1日から「訪問歯科」を開始しました!今日は、当院が行っている訪問診療に訪問歯科が加わることで、患者さんにどのような医療を届けられるのか、そして当院がこの取り組みに込めている想いについてお話ししたいと思います。
「食べる力」を守ることが暮らしを支える
私たちが訪問歯科を始めるのは、決して歯科治療をたくさん行うためではありません。本当に目指しているのは、お口からご飯を食べ続けられるようにすることです。
在宅療養において、「食べることができる」というのは生活そのものを支える非常に大きな力になります。好きなものを口から食べられることは、栄養をとるためだけでなく、人生の楽しみや喜び、意欲にもつながります。
見落とされがち⁉ お口の健康が体の健康を左右する
高齢の方や持病のある方では、噛む力や飲み込む力(嚥下機能)が少しずつ低下していくことがあります。さらに、お口の中の環境が悪くなると「誤嚥性肺炎」などの感染症を引き起こし、体調を大きく崩してしまうことも少なくありません。
訪問歯科では、歯や入れ歯の治療だけではなく、口腔ケアや嚥下機能の訓練を通して「食べる力」を守るサポートを行います。
また当院では、リハビリテーションの視点もとても大切にしています。
食事は単に栄養を摂るだけでなく、体を動かすためのエネルギーにもなります。リハビリによって体力を維持・回復し、食べた栄養を体の力へと変えていくことも、在宅医療では欠かせない要素です。
医科・歯科・リハビリが連携するトータルケア
当院では、訪問診療の医師、訪問歯科の歯科医師、そしてリハビリスタッフが連携しながら患者さんを支えています。
例えば、
・最近食事量が減ってきた
・飲み込みが遅くなってきた
・体力が落ちてきた
こうした変化に対して、医科・歯科・リハビリの視点から原因を考え、早い段階で対応することができます。
通院が難しい方にとって、医科と歯科を別々に受診することは大きな負担になります。当院ではご自宅で医療を受けながら、全身の健康、お口の状態、体力の維持までを一体的にサポートすることができます。
当院が目指す在宅医療
現在、当院が目指している在宅医療は、「美味しく食べて(歯科)、栄養を体力に変えて(リハビリ)、健康を維持する(訪問診療)」というトータルケアです。
そして、在宅医療の中でとても大切なテーマのひとつが、「食べること」と「出すこと」だと私たちは考えています。
年齢や病気によって、
・食べることが難しくなる
・排尿や排便のトラブルが起こる
こうした問題は、実は多くの方が抱えています。しかし、日常生活の質(QOL)に大きく関わるにもかかわらず、十分に医療が関わりきれていない分野でもあります。
当院では、「食べること(嚥下・栄養)」「出すこと(排尿・排便ケア)」を大切なテーマとして、医療とリハビリの力で支えていきたいと考えています。
「食べて、出して、最期まで」
在宅医療は、人生の最終段階を支える医療でもあります。もちろん看取りも大切な役割ですが、私たちが本当に関わりたいのは、その少し前からの時間です。
少しずつ体力が落ちてきたとき
食事が細くなってきたとき
排泄のトラブルが増えてきたとき
そうした変化に寄り添いながら、患者さんができるだけその人らしく暮らし続けられるよう支えていきたいと考えています。食べて、出して、最期まで。
当院は、そうした日常の大切な営みに困っている方を支える在宅医療をこれからも目指していきます。
ホームケアクリニック麻生の井尻学見でした。
