こんにちは、ホームケアクリニック麻生の井尻学見です。

今回は、2023年に開業して3年目を迎えた当院の診療実績についてご紹介します。

 

訪問診療の現状

当院の訪問診療件数の割合は、居宅（自宅）が約70％、施設が約30％となっており、全体の約7割が自宅での診療です。自宅での診療を中心に行い、患者さん一人ひとりの生活に寄り添った医療を提供しています。

また、当院では、慢性疾患の患者さんに比べ、末期がんなど緩和ケアを必要とする患者さんの割合が、居宅で約4割、施設で約3割となっています。

こうした患者さんには、緩和ケアや栄養管理、褥瘡処置、在宅輸血や酸素療法など、専門的な在宅医療が必要です。

 

最期を迎える場所

当院では、患者さんが最期まで自分らしく生きられるようサポートをしています。

昨年度（直近1年間）には、当院がかかわって亡くなられた方は全体で114名いました。そのなかで、当院が自宅で看取った方は65名、施設で看取った方は20名でした。

居宅（自宅）の患者さんが多いため、自宅で最期を迎えたいという希望をお持ちの方も多く、患者さんやご家族に寄り添った支援を心がけています。

自宅での看取りは、患者さんの生活を尊重するだけでなく、ご家族にとってもかけがえのない時間となります。急変時の対応や医療処置、日常生活のサポートまで、できる限り安心して過ごせる体制を整えています。

 

これからも･･･

今後も「自宅だからできない」と限界を決めず、患者さんの生活を尊重しながら、地域で安心して暮らせる在宅医療の受け皿として取り組んでまいります。

ホームケアクリニック麻生の井尻学見でした。