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訪問診療で出会う北海道の夏|暮らしの中にある季節の風景

[2026.08.16]

こんにちは。ホームケアクリニック麻生の院長、井尻学見です。
訪問診療で患者さんのご自宅へ伺っていると、病院ではなかなか見ることのできない、その方の日常に触れる機会があります。

季節によって変わる家の中の様子や、庭先の風景。

そうした何気ない場面から、その方がどのように毎日を過ごしているのかを感じることがあります。
今回は、訪問診療の中で出会う北海道の夏の風景についてお話しします。

 

庭先のスイカ、扇風機、麦茶の香り

北海道の夏は短いですが、患者さんのご自宅には夏らしい風景があります。最近では、庭先にスイカを置いている家庭も見かけることがあります。

「夏だな」と感じる瞬間です。

室内では、扇風機の風に当たりながら過ごされている方も多くいらっしゃいます。エアコンが普及してきたとはいえ、北海道では扇風機の風や窓から入る自然の風を大切にされている方もいます。

また、ご自宅に伺った時に麦茶を出してくださることがあります。

当院では、患者さんやご家族からのお心遣いはお気持ちだけありがたく受け取り、物品などはいただかないようにしています。それでも、「暑いでしょうから」と声をかけてくださるお気持ちには、いつも温かさを感じます。

冷たい麦茶をいただくと、どこか懐かしく、北海道の夏を感じます。

 

暮らしの中にある小さな変化

訪問診療では、診察室では見えない情報に気づくことがあります。

いつもきれいに整えられていた庭が少し変化している。
食卓の様子が変わっている。
以前好きだったことを最近しなくなっている。

そうした小さな変化が、その方の体調や生活の変化につながっていることがあります。

もちろん、血圧や採血などの医学的な情報も大切です。

しかし、その方がどんな環境で、どんな表情で、どのように暮らしているのかを見ることも、在宅医療では大切な診療の一部だと考えています。

 

「暮らしを見る」ことから始まる医療

病院では、患者さんが医療の場へ来てくださいます。
一方、訪問診療では、私たちが患者さんの暮らしの場へ伺います。

そこには、その方が長く過ごしてきた時間や、大切にしてきた習慣があります。

庭先のスイカ。
夏の扇風機。
冷たい麦茶。

一見すると医療とは関係のないように見えるものですが、そこにはその人らしい生活があります。その生活を知ることが、より良い医療につながることがあります。

 

訪問診療で出会うのは、病気だけではありません。
患者さんが大切にしてきた暮らしや、ご家族との時間、季節ごとの小さな楽しみにも出会います。

これからも、目の前の病気だけを見るのではなく、その方がどんな場所で、どんな思いで暮らしているのかを大切にしながら、地域の皆さんの生活を支える医療を続けていきたいと思います。

ホームケアクリニック麻生の井尻学見でした。

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