在宅医療の基盤を整えた2025年|移転・法人化・歯科導入を振り返り
こんにちは、ホームケアクリニック麻生の院長、井尻学見です。
2025年は、当院にとって大きな節目の年でした。
4月の移転、10月の法人化、11月の訪問歯科の開始。いずれも規模拡大や形を変えることが目的ではなく、「在宅医療を安定して、継続的に提供するため」という、ひとつの想いに基づいた決断でした。
年末にあたり、そんな1年を振り返ってみたいと思います。
在宅医療を安定させるための「移転」と「法人化」
4月には、診療チームとリハビリチームの連携や職場の広さ等、スタッフの働きやすさを考え、クリニックを北38条から北23条へ移転しました。
在宅医療は、医師一人では決して成り立ちません。看護師、アシスタント、MSW、事務スタッフ、そして日々連携しているリハビリスタッフ、ケアマネジャーや訪問看護・介護職の皆さんなど、多職種の支えがあって初めて成り立つ医療です。
そのため、スタッフが安心して働き続けられる環境を整えることは、結果的に患者さんの暮らしの安定につながると考えています。移転は、その土台づくりの一環でした。
また10月には、クリニックを法人化しました。
これは事業規模を大きくするためのものではなく、訪問診療クリニックとして、長く地域に必要とされ続ける存在でありたいという想いからの選択です。
医療は「始める」ことよりも、「続ける」ことの方が難しい。
その現実を日々の診療の中で感じる中で、医療を継続するための仕組みづくりの重要性を、改めて強く意識した一年でした。
訪問歯科の開始と、在宅医療の「質」を高める取り組み
11月には、訪問歯科診療を開始しました。
口腔ケアや歯科治療は、食事や会話、誤嚥予防など、在宅療養における生活の質に直結する大切な要素です。全身状態にも影響することから、以前より必要性を感じていました。
医科と歯科が連携することで、在宅医療の中でできることの幅が広がり、より包括的な支援が可能になります。まだ始まったばかりの取り組みではありますが、今後も連携を深めながら、在宅医療の質の向上に取り組んでいきたいと考えています。
また今年は、複数の学会への参加や、外部向け研修会の開催も行いました。
院内だけで完結するのではなく、外で得た学びを現場に持ち帰り、診療に還元していくことも、在宅医療を「進化」させるために欠かせない取り組みだと考えています。
個人として迎えた節目と、変わらない想い
私事ですが、先日40歳になり、スタッフからケーキでお祝いをしてもらいました。
日々忙しく過ごす中で、こうした何気ない時間に支えられていることを、あらためて実感しました。
年齢を重ねるにつれて、スピードや勢いよりも、「続ける力」の大切さを強く感じるようになりました。仕組みを整え、人を育て、医療を絶やさない。その一歩一歩の積み重ねが、在宅医療を必要とする方の安心につながると信じています。
2025年は、在宅医療を安定・維持・向上させるための一年でした。
来年の抱負については、1月のブログで改めてお伝えしたいと思います。
ホームケアクリニック麻生の井尻学見でした。
