訪問診療クリニックの看護師【後半】
こんにちは、ホームケアクリニック麻生の井尻学見です。
前回は、訪問診療クリニックと訪問看護ステーションの看護師の違いや医学と看護学における患者さんへの接し方の違いについてお話しました。
今回は、訪問診療クリニックにおける看護師の役割についてお話します。
前回の記事はこちら
診療チームの看護師と院内の看護師
訪問診療クリニックの看護師には、診療チームでの役割と院内での役割があります。診療チームの看護師は「回診を一緒に回る看護師」、院内の看護師は病院でいう「病棟リーダー」の役割を担っています。
診療チームでは、医師の診療に同行して医療処置の補助を行い、診察を助けるために動いてくれます。診療が終わり、クリニックに戻ると今後の医療方針などを院内の看護師に報告します。病院でいうと、回診してきた情報を病棟リーダーへ伝えるのです。
そして、院内の看護師は、診療チームからの報告をもとに訪問看護ステーション、ケアマネージャーなどの各所や患者さんの家族へ連絡したり、緊急で対応が必要な患者さんが出ると診療チームが向かえるように予定の調整を行ったりします。また、あらかじめ診察に必要となる物品の準備を行うこともあります。
訪問診療クリニックの看護師に興味ある方へ
訪問診療クリニックの看護師は、医師と一緒に仕事をすることに面白みを感じる看護師の方が向いていると思います。
看護師のキャリアは多様です。病院で働いていても、病棟看護師、リーダー、師長、看護部長などの管理職とキャリアは変わりますし、診療科ごとにやることも違います。また、地域連携室や医療相談室、治験コーディネーター、施設やデイサービスの看護師、教育者など仕事も多種多様です。さまざまなキャリアを経験できる中のひとつに「在宅」という選択肢も入れてほしいと思います。
住み慣れた場所で自分らしい生活を送るため、重症であっても最期まで家で過ごしたいなら可能な限りサポートをする、当院はそこを目標としています。そのような在宅医療の考え方や当院の基本理念「人とつながり、人と生きる」に興味や共感をもってくれる方が来てくれると嬉しいです。
ホームケアクリニック麻生の井尻学見でした。
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