ALSと向き合う|段階に合わせた訪問リハビリで暮らしを支える
ホームケアクリニック麻生の井尻学見です。
本日は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)をはじめとする神経疾患の方に向けた訪問リハビリの重要性についてお話しします。
ALSは進行性の神経疾患で、筋力が徐々に低下し、身体の動きが制限されていきます。症状の進み方や身体機能の低下度合いは個人差が大きいため、段階に合わせたリハビリが欠かせません。
段階に応じたリハビリの実践
初期段階では、筋力低下や筋肉のこわばり(関節拘縮)を防ぐためのストレッチや関節可動域訓練を中心に行います。関節が硬くなると、着替えやおむつ交換の際に痛みが生じることがあるため、動かせる範囲を維持することが日常生活の快適さを保つポイントとなります。
症状が進行するにつれ、日常動作が制限されるため、残存機能を活かした生活動作の工夫や補助具の導入が必要になります。例えば、手指の動きがわずかに残っている場合は、その動きを最大限に活かす方法を提案し、自立支援につなげます。
補助技術と機器の活用
当院では、制御装置の専門会社とも連携し、患者さんの状態に合った使いやすい補助装置の導入をサポートしています。音声や目の動きを利用したコミュニケーション装置や操作装置など、最新の技術を活用し、生活の質向上を目指します。
機器の提案は、患者さん本人の身体状況や希望を尊重し、使いやすさや安全性を重視しています。これにより、身体機能の低下に伴う制限を補い、できるだけ自立した生活を維持できるよう支援しています。
心身の状態に寄り添った包括的な支援
ALSは完治が難しい病気ですが、訪問リハビリを通じて「できることを長く続ける」ことを目指します。医師や理学療法士、作業療法士がチームで連携し、身体機能だけでなく、患者さんの精神面やご家族のサポートにも配慮しながら、包括的なケアを行います。
「たとえ寝たきりであっても、どのような体の状態であっても、必ずその方の支えになる!」
と信念をもってリハビリをしています。
少しでも、その方の人生の時間に寄り添えるように、一人ひとりの症状や生活環境に合わせたオーダーメイドのリハビリプランで、患者さんが「自分らしく」暮らせる時間を少しでも長く支えていけるように、そのようなリハビリを提供することが私たちの使命です。
ALSとともにある日々を、安心と希望を持って過ごせるよう、これからも丁寧に寄り添い続けてまいります。
ホームケアクリニック麻生の井尻学見でした。
