訪問リハビリの可能性【前編 】
こんにちは、ホームケアクリニック麻生の井尻学見です。
今回は、訪問リハビリについてお話します。当院の訪問リハビリでは、具体的にどのようなことをしているのか、何を目指しているのか、数回に分けてお話していきます。
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増え続ける介護やリハビリを必要とされている方
日本は超高齢社会(高齢化率21%超)にあり、2050年まで高齢者人口はどんどん増えていくと考えられています。そのため、自宅で生活をしていくために介護を必要とする方が今より更に増えていくことが予測され、その担い手の介護スタッフやリハビリスタッフの圧倒的な不足が課題になっています。当院では、在宅でお過ごしいただく皆様に、安定した生活を送っていただくために訪問リハビリの分野でこたえていきたいと考えています。
訪問リハビリの可能性
以前の記事で、訪問リハビリを利用する方は「自宅で生活するのに不自由さを感じている方」と話しました。当院の訪問リハビリを利用している方は、ゆるやかに身体機能が落ちていく高齢の方だけではありません。
たとえば、がん患者さん。
今はまだ元気で動けているけど、数週間で急激に悪くなることが予測される方もいるのです。
そのような方の中には、
「子どもの野球の試合やピアノの発表会を見たい」
「家族に食事を作りたい」
「自分がいなくなった後に向けて準備したい」
など、切実な目標を持っている方がいらっしゃいます。
訪問リハビリを利用することで、ADL(日常生活動作)の低下を防ぐことができれば、家族と過ごすかけがえのない時間が増えるのではないでしょうか。
通常の生活をしていても体力や筋力は年間で1%低下すると言われています。寝たきりの時間が長いほど体力や筋力が低下するのですが、なんと2日間寝たきりの生活をすると、その2日間で年間1%の体力・筋力低下に相当するとも言われています。
がん患者さんは体調が優れず、体を起こすことさえ辛いことがしばしばあります。訪問リハビリでは、できるだけ寝たきりにならないよう体力や筋力の維持に努めています。症状が進行し、いよいよ最期を迎える方には、痛みを和らげるようなストレッチやマッサージ、呼吸の補助などを行い、残された時間を安楽に過ごしてもらえるようにお手伝いをしています。
少しでも「その人らしい生活」をできるように訪問診療と訪問リハビリの連携を深め、サポートしています。ホームケアクリニック麻生の井尻学見でした。
実際にリハビリスタッフの声はこちらをご覧ください。
<部門紹介インタビュー>リハビリ部門 | ホームケアクリニック麻生
当院の訪問リハビリについて