【Medical Leaders 2024】選出のご報告と感謝<後半>
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こんにちは、ホームケアクリニック麻生の院長、井尻学見です。
先日、ホームケアクリニック麻生が「Medical Leaders 2024 北海道」の「病院から信頼されているクリニック」部門に選ばれたお話をしました!本日は、その選出の話を受けて、当院で大切にしているものや私自身はどのようなクリニックや病院にかかりたいか・・・などお話します。
大切にしているもの
当院では、緩和ケアをとても大切にしています。
それは、末期がんの症状緩和にとどまらず、心不全や腎不全といった疾患の終末期、あるいは高齢による人生の最終段階においても同様です。その人が自宅で最期まで穏やかに過ごせるように支援しています。
もちろん、医学的に治療が難しい場合もあります。それでも、ご家族の希望があれば私たちは往診に伺い、不安な気持ちも含めてじっくりとお話を伺いながら、その人らしい最期の時間を共につくっていきたいと考えています。
また、当院では緩和ケアに加えて、医療的ケア児のサポートも行っています。体調を崩しやすいお子さんや、小児科からの移行期にある方など、「ちょっとした風邪や不調でも病院に行くのが大変」というご家庭の声をたくさん聞いてきました。介護タクシーの手配、親御さんの仕事の調整、兄弟のお世話……そうしたご家族の負担を少しでも軽くできたら、と思いながら在宅医療を続けています。安心して家で過ごせるように、お子さんにも、ご家族にも寄り添った診療を心がけています。
そして、当院のもう一つの特徴としては、麻薬の管理はもちろん、点滴・輸血・腹膜透析・人工呼吸器の管理まで、可能な限り自宅で行う体制を整えています。これまでなら病院でなければ継続が難しかった医療を、住み慣れたご自宅でも継続できるよう、複数の医師と看護師でチームを組み、クリニック全体で患者さんを支える仕組みをとっています。
もし自分だったら・・・
私自身、「もし自分が病気になったらどうしたいか」と考えたとき、やはり「家で過ごしたい」と思うんですよね。病院で治療を受けつつ、在宅でも医師に診てもらえる――病院の主治医と在宅の主治医、2人の医師で支える併診体制というのも、当院では積極的に取り入れています。
スタッフにもいつも言ってるんですよ。
「自分の家族が病気になったら、このクリニックにお願いしたいって思えるような医療を提供しよう」って。患者さんにも、働くスタッフにも「ここでよかった」って思ってもらえる場所にしたいなと。
今回の受賞は通過点。これからが本番です! もっともっと地域に根ざして、「あそこがあって本当によかったね」と思ってもらえるような存在になっていきたいと思っています。これからも、“その人らしい人生”を支える医療を、丁寧に届けていきます。
改めて、推薦してくださった先生方、日々支えてくださる患者さん、ご家族、そしてうちの頼れるスタッフたちに、心からの感謝を込めて。
ホームケアクリニック麻生の井尻学見でした。