先週、市民シンポジウムに参加してきました!
こんにちは、ホームケアクリニック麻生の井尻学見です.
先週土曜日(令和6年10月26日)に札幌市北区市民シンポジウム「笑顔で迎える未来のために〜健康長寿でピンピンコロリ〜」の相談員として参加してきました!その時の様子、感じたことについてお話します。
目指せ健康長寿!フレイルとは?
フレイルは、健康な状態と介護が必要な状態の間です。健康な人が病気などをきっかけにフレイルになり、そのあとに、介護が必要な状態へ移行していきます。しかし、適切な治療に加え、生活習慣や運動習慣を改めることで、フレイルから健康な状態に回復したり、リハビリテーションなどを利用して介護が必要な状態から回復したりと、それぞれに改善の余地があります!
その中で、特に注意しないといけないのが、フレイルドミノ!
年齢とともに、社会とのつながりが減っていくことが最初の入り口です。そこから、生活の質が落ち、生活範囲やこころの健康、口腔機能、栄養状態、身体機能とまるでドミノ倒しのように連鎖していろんな能力が低下していきます。
健康な状態を維持するためには、どうすれば良いのか。どう予防したら良いのか。
そのようなことを考える今回の市民シンポジウムでは、100名ほどの市民の方、在宅医療や在宅サービスに関わる医療関係者(医師、訪問看護師、薬剤師、ケアマネージャー、ソーシャルワーカー、地域包括センター所長など)が参加していました。
参考:厚生労働省「健康長寿に向けて必要な取り組みとは?100歳まで元気、そのカギを握るのはフレイル予防だ」
相談コーナーにも参加!浮き彫りになった問題とは?
シンポジウムでは、相談会もおこないました。各職種にブースが分かれており、私は医師ブースで市民の方の相談を聞いていました。その中で、よく質問がきたのが「かかりつけ医」についてです。
体調不良があった時に誰に相談したら良いのか。
いろいろな病院にかかっているけど、誰が自分の医療情報を管理してくれるのか。
相談会では、病歴や通院歴などをお聞きし、どの先生に相談したら良いのか、どのような先生を探したら良いのか、少しアドバイスさせていただきました。そして、「かかりつけ医」に悩んでいる声を多く聞き、当院の「かかりつけ医」としての役割の重要性を改めて実感しました。
「かかりつけ医」としての役割については、また改めて話そうと思います。
今後も「在宅医療」を選択肢のひとつとして考えられる社会を目指して、当院の理念や地域における役割をしっかりと意識しながら活動をしていきます。
ホームケアクリニック麻生の井尻学見でした。