【教育カリキュラム】診療部門
医師の研修に関しては、以下の2つの大きな方針を持っています。
1.診療について
2.在宅の制度について
1.診療について
一般的な臨床経験により、どの程度サポートが必要かは先生により大きく違うかと思います。訪問診療は、外来診療と病棟診療に近い性質があります。適切に症状に対してアセスメントし、対処していけるようになっていただきたいと思っています。このため、臨床経験に応じて、下記の流れで教育指導を進めていきます。
①院長や副院長の診療を見学
↓
②院長が同行して相談しながら診療を進める
↓
③対応可能な重症度の診療から少しずつおひとりで診療をしていく
(この場合も、当院では看護師・アシスタントと1チームですので、他職種からのサポートも随時受けることができるので安心です)
↓
④在宅での人工呼吸器や腹膜透析器、麻薬の持続なども含めさまざまな患者さんの診療を行っていく
↓
⑤往診での突発的な診療も行っていく
各段階を踏んで、当院の診療を覚えていただきたいと思っています。毎朝出発前のカンファレンスで診療のポイントを相談していますし、困ったときには院長と電話相談や診察同行もします。新しい先生が困らないようにサポート体制をとっています。
2.在宅の制度について
今まで、中規模・大規模病院で勤務されている方も多いかと思います。在宅医療は何よりも制度になじみがないところに最大の障壁があります。適切な治療方針を立てていても、その治療を病院と同じように在宅でできるとは限りません。
そのため、事前に病院での治療と在宅医療の治療の違う点で困りそうな制度や、診療の中でほかの医師が困った事例を共有します。また、いつでも電話などで相談できる体制を整えています。
制度は、少しづつ覚えていけば、半年もすればほとんど困らず診療が可能かと考えています。