【教育カリキュラム】看護部門
看護師の研修に関しては、以下の3つに大きく区分されます。
1.在宅医療への理解と診療準備
2.訪問診療への同行
3.院内の調整業務の習得
1.在宅医療への理解と診療準備
最初の数か月は患者様の理解と訪問診療の現場の理解を深めることを目標とし、主に訪問診療同行と院内の診療にかかわる準備等を担当します。
2.訪問診療への同行
訪問診療で必要となる看護技術は、患者様・ご家族とのコミュニケーション・バイタル測定・採血・注射・点滴・尿道カテーテルの挿入・管類の固定等です。また、診療に同行する際、在宅医療で使用する機器の使い方や仕組みを知ること、褥瘡などの処置を覚えていくことも大切です。
訪問診療に同行する看護師は、病棟で例えるところの回診処置を補助する看護師の役割があります。不安な看護技術がある場合でも、初めは先輩の看護師が同行して、相談にのりながら安心して診療に同行できるよう支援しています。また、独り立ちした後も基本的には医師とともに診療へ行くため、都度医師に確認をしながら診療補助業務に従事することができます。
3.院内の調整業務の習得
患者理解や訪問診療の理解が進むと、院内の調整業務(診療調整・他部署との調整)や患者家族や関係機関との調整業務(在宅療養継続に必要な連携や、入退院時の支援等)に従事していきます。病棟で例えると、病棟リーダーとしての役割です。こちらも、院内にいる常勤看護師がフォローする体制で、一つ一つ事例を経験しながら様々な対応を覚えていくこととなります。
看護師業務はマニュアルを基本としていますが、患者様によって対応が様々であり、一人一人のケースを経験し、先輩看護師と相談しながら成長していく必要があります。入職後数か月は頻回に先輩看護師との面談の機会もあるため、気軽に相談し、安心して業務に従事していただき、クリニックの診療の根底を支える部門の一員となっていただきたいと思っています。