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- 在 宅 診 療 の 場 を 共 に 作 り ま せ ん か -
はじめに
当院は2023年2月に、24時間365日体制で在宅医療を担う医療機関として、札幌市北区麻生に開院いたしました。
私の専門領域は消化器疾患ですが、末期がんの患者さんはもちろん、内科医として心疾患・呼吸器疾患・難病・医療的ケア児、高齢の方・認知症の方など、年齢・疾患に関わらず多様な患者さんの診察を行っています。
その中で、医療的な対応に限らず、患者さん自身が望む場所で生活したい、という想いを支えながら対応をしています。
私が在宅医療を目指した契機は、2018年に新型コロナウイルス世界的大流行が始まり、留学直後の米国・カリフォルニア大で迎えたときでした。当時は致死率も高く、感染者は家族らと面会もできぬまま、火葬風習が浅い地域でさえも埋葬され、遺骨になって帰宅する様子がニュースで流れていました。留学中の職場も1か月半閉鎖され、自身の人生を問い直す期間となりました。「自分ならば、最期はいつもの生活の場で過ごしたい」、そのような選択肢を提供しようと、在宅医療の道に進む決意を固めました。また米国での経験から、多種多様な文化背景や考え方を持つ人と出会い、その一つひとつが自身の財産と感じています。
「人とつながり、人と生きる」が当院の基本理念です。患者さんが体調に不安を感じたときでもご自身の思う場所に居続けられるよう、患者さん一人ひとりがその人らしい人生を選択できるよう、寄り添う方々も患者さんと共に生きられるような、そんな未来が当たり前になるように、職員一丸となりサポートしています。
2024年6月1日 院長 井尻学見
当院の在宅診療について
①訪問診療を主軸に、②外来診療・③オンライン診療、④訪問リハビリを提供しています。
①訪問診療
訪問診療は、月2回の定期的な診療に加え24時間・365日、必要に応じて往診対応も行っています。複数医師体制で診療を行っており、また看護師・臨床検査技師・MSWなどの多職種が在籍しているため、在宅医療に必要になる複合的なサービスを提供しています。
診療エリアとしては、北区・東区を中心に、中央区・西区・手稲区・石狩市などへも訪問しております。
通院が難しい状態にある方を訪問診療の対象としており、病状の重たい方、持続的な麻薬対応も含めた緩和ケア診療、在宅酸素・人工呼吸器を装着した方の診療も積極的に行っています。
②外来診療
外来診療は、毎週月曜日の午前中のみ、完全予約制で対応しています。
画像検査等を行うことはできませんが、予防接種ワクチンの対応なども行っています。
③オンライン診療
急性症状などで一時的にクリニックに来られるのが難しい方、遠方の方などは、オンライン診療を行っています。
患者さんはLINEのアプリを用いて予約。予約日時にPCやスマートフォンを用いて診察するため、待ち時間や準備の手間などがありません。
事務的な利点としても、アプリ上で決済し、処方箋は最寄りの薬局へクリニックから送付することで、患者さんは指定の薬局へ取りに行ける便利さがあります。
④訪問リハビリ
訪問リハビリは、クリニック所属の理学療法士・作業療法士にて対応しています。
年齢や患者さんの主病名により、介護保険を優先し医療保険での対応も行っています。
当院の魅力・特徴
①訪問診療は居宅の患者さんが中心で、やりがいがあること
②看取り件数、2023年度は自宅70名、施設13名と在宅緩和ケアを熱心に行っていること
③複数医師体制であり、診療方針など医師同士で相談しながら診療できること
④院内に看護師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、MSWが在籍しており、多職種によるチームアプローチが可能であること
⑤医師・看護師・診療アシスタントのチームで訪問診療を行っていること
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