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【後半】訪問診療医の魅力

[2024.08.25]

こんにちは、ホームケアクリニック麻生の井尻学見です。

今回は、前回に続き、私が感じている訪問診療クリニックで働く医師としての仕事の魅力を紹介します。

 

以下の訪問診療医の魅力3点のうち、1点目は前回お話しました。
・「在宅医療」という価値のあるサービス
・専門医と総合医が連携する、幅が広く奥が深い医療
・「アイディア次第でさらに広がる」可能性

今回は残り2点についてお話します。


専門医と総合医が連携する、幅が広く奥が深い

多くの訪問診療では専門診療科はなく、幅広くさまざまな病状の方を受け入れています。東京には精神科専門の訪問診療クリニックがあったり、札幌や東京に小児科専門の訪問診療クリニックがあったりもします。

 

実際に私もそういったクリニックの医師に話を聞きに行く機会がありました。精神科では、最近増えている不登校の子、統合失調症や不安障害で家から出られない方など、小児科では、生まれつき障害を持っている子やネグレクト・虐待などを受けている子など、医療的な問題のほかにも社会的な問題にも密接に関わっている状況を目の当たりにしました。

 

当クリニックは、病院でしか行えなかった医療を在宅でも受けられるような体制を整えていきたいと考えています。そのためには、医療度の高い人でも受け入れられる体制が必要です。高い医療度の患者さんを急性期病院で経験し、さまざまな疾患が複合的に絡んでいてもしっかりとサポートできる知識と技術を持つことは、当クリニックの医師として重要です。

 

また、総合医として、専門医からのバトンをつなぐことも大切です。よりよい社会になるため、社会的なアプローチまでできるようなクリニックになりたいと考えています。中国の書に「上医は国を癒し、中医は人を癒し、下医は病を癒す」という言葉があります。上中下はないかもしれませんが、訪問診療医として患者さんや社会に少しでも貢献できたらと思います。

「アイディア次第でさらに広がる」

病院には、医師、看護師、薬剤師、介護士、栄養士、リハビリスタッフ、相談員など多くの専門職の方がいます。在宅医療を提供する訪問診療クリニックでもそれらのスタッフが協力し合える体制を作れるのではないでしょうか。

 

さらに、歯科医師、歯科衛生士も巻き込めば、口腔ケアや嚥下評価、栄養改善などさまざまなアプローチが可能です。栄養サポートチーム、認知症サポートチーム、皮膚科の先生がいれば褥瘡チームも作れます。また、精神科の先生や神経内科の先生がいれば、より多くの在宅のニーズに応えていけるかもしれません。

 

「あそこのクリニックに任せたら、なんでもできる」
「そんなことまで在宅でできるのか」

そう思われるような、在宅医療の幅を広げるおもしろさがあります。

 

発展途上の「在宅医療」だからこそ、人とアイディア次第で提供できるサービスの質も変わるのです。新しい価値を創造し、未来をつくっていく過程に医師として携わることは非常に魅力的だと感じます。

 

今後も記事を順々にアップしていきます。ホームケアクリニック麻生の井尻学見でした。

ホームケアクリニック麻生では、一緒に働く方を募集しています。患者さん一人ひとりがその人らしい人生を選択できるよう、寄り添う方々も患者さんと共に生きられるような、そんな未来を一緒に作っていきませんか。

 

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ブログ「クリニック開業のきっかけ」

ブログ「クリニックの目指すところ」

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