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訪問診療クリニックの医療ソーシャルワーカーとは【前半】

[2024.09.29]

こんにちは、ホームケアクリニック麻生の井尻学見です。

今回は、当院の医療ソーシャルワーカー(MSW:Medical Social Worker)ついてお話します。

 

医療ソーシャルワーカーの仕事内容は、訪問診療クリニックと病院では異なっています。当院では、主に、訪問診療を希望する患者さんの相談、訪問診療に関する説明や契約、病状の変化に応じて入院を希望する患者さんの入院調整、訪問診療を受けている患者さんの療養環境に対する相談を行っています。

 

当院の医療ソーシャルワーカーは、「クリニックの顔」とも言える存在です!!

患者さんや紹介していただいた関係機関とまずはじめに関わるのが、当院の医療ソーシャルワーカーです。訪問診療開始時もしくは訪問診療終了時には必ず医療ソーシャルワーカーが関係機関やご家族と調整するため、ほぼすべての訪問診療の患者さんに関わります。

 

患者さんがのぞむ生活を送るための環境を整えるために、ケアマネジャー、訪問看護、薬局、包括支援センターなど関係機関と当院の間で調整をすることが大切な仕事となっています。

 

特に、当院の医療ソーシャルワーカーは、在宅医療のプロとも言えます。

 

たとえば、病院でがんと診断され、自宅での療養を希望して当院で訪問診療を開始する患者さんがいます。それまで24時間看護師さんのいる病院に入院している環境から、家族や本人だけの自宅に帰ってくるのです。この中には、点滴している人、酸素を使っている人、麻薬の注射をしている人、インスリンの自己注射を覚えたての人、腹膜透析が初めて導入された人など、色々な医療を受けながら自宅に退院されてきます。患者さんは、「自分の家でどうやって点滴するんだろう?」「インスリンが始まったけどうまく自分で打てるのかな?」「酸素しながら、お風呂どうするんだ?」など様々な疑問が浮かんできます。

 

そのような患者さんに対し、自宅でどのように適切な医療環境をつくると安心した生活のスタートを切っていけるのか、ここを調整していくのが当院の医療ソーシャルワーカーです。病院の環境から、自宅の環境へ戻ってくるのをスムーズに整えてくれています。そこでの課題や問題点があることが想定される場合は、医師や看護師、訪問看護師やケアマネージャーと予め相談し、最適な環境を設定します。

 

次回の記事でも、当院の医療ソーシャルワーカーについてお話します。

ホームケアクリニック麻生の井尻学見でした。

 

当院は、医療ソーシャルワーカーや相談員として親身に患者さんやご家族と関われる人を募集しています。未経験であっても、学べる環境があるため、訪問診療クリニックの医療ソーシャルワーカーとして活躍できます。

 

当院の医療ソーシャルワーカーのインタビュー記事はこちら

 

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